最終更新日時 on 2026年9月12日 by mitsu
エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズ——同じ水なのに、沼ごとに色が違う。北塩原村の五色沼湖沼群は、明治21年(1888)の磐梯山噴火がつくった20〜30の湖沼。裏磐梯を代表するこの風景は、背景を探す必要がないという意味で、ロケーション撮影にとって特別な場所です。

五色沼湖沼群とは
沼沿いに整備された「五色沼自然探勝路」は全長約4km、歩いて約1時間30分。高低差の少ない初級コースですが、岩がごろごろした区間や、雨のあとにぬかるむ場所もあります。コースからは8つの沼を見ることができ、最大の毘沙門沼では手漕ぎボートも楽しめます(冬季休業)。探勝路の入口は二か所——五色沼入口(毘沙門沼側)と裏磐梯高原駅口(柳沼・青沼・るり沼側)です。
撮影スポット
水の色を背景にする
この場所の主役は、間違いなく水の色です。白や淡い色の衣裳は、沼の青緑の前できれいに浮きます。水面を大きく入れて人物を小さく置くと、風景写真のなかに物語が生まれます。


探勝路の木漏れ日
沼と沼をつなぐ歩道は、両側から樹々が覆いかぶさるトンネルになっています。直射日光が拡散され、人物にやわらかい光が回る。沼の見える場所とこの歩道を交互に使うと、同じコースのなかで明暗の違うカットが揃います。


岸辺と磐梯山
沼によっては、水面の向こうに磐梯山の稜線が抜けます。引きの一枚を一枚挟むだけで、アルバムに場所の情報が入ります。



季節ごとの表情
- 春——残雪と新緑。人が少なく、水の色がもっとも濃く見える時期ともいわれます。
- 夏——深い緑と沼の青。高原なので歩いても比較的涼しい季節です。
- 秋——紅葉。県内屈指の色づきですが、探勝路は混雑します。朝いちばんが狙い目。
- 冬——雪景色。ボートは休業で、足元の装備が必須になります。
撮影のポイント
- 歩くことが前提です——衣裳での長距離移動は現実的ではありません。入口付近の毘沙門沼周辺に絞るのが現実的です。
- 歩道を外れない——国立公園の域内です。水辺への立ち入りには注意を。
- 他の利用者への配慮——探勝路は幅が狭い区間があります。立ち止まる場所を選びましょう。
- 足元はハイキング仕様で——移動用の靴を別に用意し、撮影位置で履き替えるのが安全です。
撮影の申し込みとアクセス
五色沼は磐梯朝日国立公園の域内にあります。商業目的の撮影や三脚・レフ板の使用については、事前に関係機関へご確認ください。
- 所在地:福島県耶麻郡北塩原村樜原
- 探勝路:全長約4km、徒歩約1時間30分(撮影を含めるなら2時間見込み)
- 入口:五色沼入口(毘沙門沼側)∕裏磐梯高原駅口(柳沼側)
- アクセス:磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから車で約25分
- 参考:裏磐梯ビジターセンター 五色沼自然探勝路
まとめ
五色沼は、背景をつくる必要がないロケーションです。水の色がすべてを決めてくれる。徒歩移動という制約はありますが、入口周辺に絞れば半日で十分なカットが揃います。猪苗代・磐梯町の他ロケ地との組み合わせもしやすいエリアです。
